Column

葬祭コラム

葬祭学とは何か

「葬祭」と云う言葉は、葬式と先祖祭祀を併せ持って、その二文字を合成して「葬祭」と造語されてい るのではないでしょうか。葬式と云うのは「死者供養」です。そこでは実務的に遺体への対応と魂への手立てがなされます。(遺体安置、納 棺、火葬と宗教的対応)
先祖祭祀と云うのは、具体的には季節のお墓参りや仏檀などへの礼拝です。年忌法要なども「先祖供養」 の区切りとして、定められた間隔で行われます。
これまでその「葬祭」は地元・地域や共同体が中心となって司ってきました。同時に寺壇関係を前提とし た規範の中で受け継がれてきました。けれども社会環境の大きな変化は、これを地域共同体や「家」に委ねることに困難が生じ、「私」が考え ておかねばならない時代になりました。つまり、お葬式やお墓参りなどのことについて、「学ぶ」と云う時代になったわけです。いまでは、 「葬祭学」をカルチャー教室で開催しているところもあります。機会があれば是非「学んで」見てください。