Column

葬祭コラム

墓じまいの前に考えておくこと お墓の種別

 お墓には様々な形式や種類があります。すでにお墓を持っている人は、その確認をしてください。またこれから準備しておきたい人は、自身の要望を踏まえて参考にしてください。
 
◇管理運営からの類型
・公営:市町村自治体が所有し、すべて行政管理(役所)で運営を行っている
・民営:公営以外のすべての墓所。宗教・公益法人、地域組合などが経営母体になっている境内墓地や民間霊園、共同墓地など
 
◇遺骨の収蔵形式からの種類
・個別収蔵・・遺骨が骨壺等の容器に収められてカロートに収蔵安置される
  区画墓地 土地の使用権をもとに区画された墓地で墓石の建立などを伴う
  芝生墓地 区画はなく定められた墓石(主に低サイズ)が割り当てられる
・共同収蔵・・遺骨は共有の場所に合葬され個別の特定はできない
 
◇遺骨の管理手法からみた類型
・永年管理:期限を定めないで管理する(管理費の設定や前納などに注意)
・期間管理:一定期間(年単位)で管理・保管を行う契約期間後の対応に注意
 
◇墓所の形態
・墓石建立型 従来のお墓・・境内墓地 霊園 共同墓地で建立
・納骨堂型  安置の形式や管理、デザインなど多種多様
・壁墓地型  墓石建立の簡易的な形式で都市部の寺院境内や霊園に多い
・樹木墓型  合葬(管理)・合祀(供養)などで最近は公営や民営もある
・部分散骨型 故人遺志で散骨などを施行し遺骨の一部を納骨するもの
・手元装飾型 散骨等の際、一部を室内安置やアクセサリー化して身近におく
 
◇供養形態からみた類型
・個別供養:特定の故人に対して宗教的対応で供養を継続していく
・合祀供養:不特定多数を一括して、一定時期に慰霊祭などで追悼祭祀していく
 
【ポイント】
 境内墓地や永代供養墓所(納骨堂などを含む)は、募集において宗派は問わないものの、納骨後は「檀家」になることを条件にしているところもあります。納骨後の内容を十分確認してください。